賢人のランニングフォームその12 子供でも出来る、動的な骨盤の前傾

そうだったのか!ランニングフォーム!動きの中で考える骨盤の前傾!

こんにちはジローです。私は休日に娘や息子に短距離走の走り方を教えています。これは誰でも圧倒的に速くなる方法というよりも、子供が持っている能力を最大限に引き出すことが目的ですね。先日久々に近所の公園で練習しましたが、息子のランニングフォームが良くなりスピードがかなり出るようになっていました。これは動的な骨盤の前傾を理解してきた結果であると考えています。

賢人のランニングフォームその4 誰も知らない骨盤の前傾の正体」で骨盤の前傾についてお話ししましたが、ここでのお話しは動きのない状態での骨盤の前傾、つまり静的な骨盤の前傾になります。理論的には地面からの反発力を推進力に転換する身体の使い方ということで間違ってはいないのですが、実際に走る場合には骨盤の相反運動が発生しますので、静的な骨盤の前傾を動的な骨盤の前傾に繋げていかなければなりません。
少し復習してみましょう。骨盤の前傾とは大腿骨頭を回転軸とした骨盤の前方への回転を伴う傾斜でしたね。回転軸の股関節が内旋内転することで、大腿骨頭が寛骨臼の後上方に向くことにより、仙腸関節の上部との力の伝達経路を作り回転軸としての機能を果たします。これが仙骨の上部に前下方の力を加え第5腰椎に対して前方への力のベクトルを加えます。そして骨盤には前方に回転する力が加わり前方への推進力へと繋がります。

賢人のランニングフォームその3 誰も知らない股関節と仙腸関節の連動」でお伝えしたように、股関節の内旋により大腿骨の小転子に後方への力が加わり、仙骨の上部が前方へ押し出される感覚が掴めれば上手にできています。娘はこの感覚を掴んでからリレーの選手になれました。

しかしランニングは左右の骨盤の相反運動によって前進します。「賢人のランニングフォームその5 誰も知らない足底の着地」でお伝えしたように、左右の足底からの力の伝達により、左右の骨盤が前方への推進力を交互に生みだすことが重要であり、ランニングとは骨盤の前傾の連続により前方へ進んでいく運動であります。

動的な骨盤の前傾を追いかけてみよう

ここで骨盤に発生する左右差を考えてみましょう。まず1つは仙腸関節での相反運動ですね。ランニングでは静的な骨盤の前傾のように両足が接地していません。片足が支持脚となり遊脚に転換するまでに受ける地面からの反発力が相反運動を生みだします。
左足が股関節の内転内旋により着地して、屈曲から伸展に転換することで、緑の矢印のように仙腸関節の上部に反発力が伝達されます。ピンクの矢印のように仙骨上部は左側で前下方への力が加わりますが、右側では青い矢印のように仙腸関節の下部での力の伝達経路が働きやすい状態になります。この状態で右足で着地すると右足の股関節は外旋外転の優位性が働き、足首は連動して回外で着地するリスクが高くなります。そのために右足の着地では内旋内転を意識するために、身体の出来るだけ中心に対して足首を回内させて着地することが重要です。そして右足の股関節が屈曲から伸展に転換することで、右の仙腸関節の上部に反発力が伝達されて右側での骨盤の前傾が維持されて前方への推進力となります。
前回お話しした骨盤の回転も、仙骨と腸骨を一体として骨盤と考えた場合には相反運動をおこします。股関節外旋側の骨盤は後方へ、股関節内旋側の骨盤は前方へ動く性質がありましたね。左股関節が内旋内転伸展の状態ですと左の骨盤は前方に動き、右側の骨盤は後方に動きます。後方側に動いた右股関節は外旋外転、足首の回外で着地するリスクがありますが、遊脚期では地面からの反発力を受けないために、股関節の内旋内転、足首の回内で着地することでそのリスクを回避して、右股関節が屈曲から伸展に転換することでスムーズに前方に回転していきます。
上の画像は小学1年生の息子です。幼稚園のときに静的な骨盤の前傾を理解していたので走るのは速かったのですが、着地に難点がありドタドタ走るところがありました。動的な骨盤の前傾をするための着地位置を理解すると、地面からの反発力を推進力に上手に転換できるようになり、スピードに乗りやすくなりました。青の矢印は左の骨盤の前傾、下の緑の矢印は左の骨盤の前方への回転、上の緑の矢印は左肩の前方への回転です。

骨盤の前傾と同時に胸鎖関節を使って上半身の安定性ができているので、子供でも筋力に頼らず安定したランニングフォームになります。このランニングフォームですと前方への推進力が高くなるためにピッチが上がり、ピンクの矢印で示した遊脚の前方への振り出しが自然におこります。大腿部を引き上げようと意識する必要はありません。引き上げようとするとスピードが落ちて疲労が早くなります。

このように動的な骨盤の前傾は、前方への推進力を減少させてしまう股関節の外旋外転と足首の回外を抑制して、交互に股関節から前方への推進力を生みだす力の伝達経路を作る連続の動作といえます。

今日のそうだったのか!
動きの中での骨盤の前傾は子供でも簡単にできる!

ではまた次回!

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