これがMGCファイナルチャレンジ醍醐味か! 圧巻の松田瑞生選手のランニングフォーム

大阪国際女子マラソンの女王 松田瑞生選手の強さとランニングフォームに迫る

こんにちはジローです。先日の大阪国際マラソンはMGCファイナルチャレンジでもありましたが、松田瑞生選手が圧倒的な強さを見せて優勝しました。東京オリンピックの派遣設定記録の2時間22分22秒を上回る2時間21分47秒という日本歴代6位の記録での優勝でした。

今回の大阪国際女子マラソンではMGCのような1位と2位を狙うレースではなくタイムを狙いに行くレースではありました。松田選手はタイムを狙いに行く闘争心むき出しの走りをして地元大阪のファンを熱狂させる事となりました。今回は大阪国際女子マラソンのレース展開や松田瑞生選手のランニングフォームに注目してみたいと思います。

余談ですが私ジローもレースの前日に大阪入りしておりまて、551蓬莱の豚まんを摘みつつ大阪を満喫しておりました。当然レースの見学ではなく仕事なのですが、仕事場である堺筋本町駅付近は大阪国際女子マラソンのコースに完全に包囲されているのですね。

コースに完全に包囲されてしまっては大人しく白旗をあげてレースを見に行くしかありませんね。昼ご飯を食べ終わった頃には車線規制が始まっていましたので、御堂筋まで逃亡してレースを見てしまおうかと思いましたが断腸の思いで仕事場に戻りましたね。

松田瑞生選手の圧巻のレース展開

早朝に大阪城公園に走りに行った時には小雨がパラついていましたが、スタートの時点では好天に恵まれましたね。今回の大阪国際女子マラソンは松田瑞生選手の為の大会であったと言っても過言ではありませんね。私ジローはリアルタイムでレースを見れませんでしたのでレース終了後に見ましたが、結果を知っていてもスタートからゴールまでリアルタイムで観戦しているような興奮を覚えました

スタートからトップに躍り出て最初から記録を狙いに行きましたね。MGCで設楽悠太選手が見せた1億円を狙いに行くスタートの再現かと思いましたね。レース後にペースメーカーの新谷仁美選手が速すぎたと語っていましたが、冗談を言っているとしか思えない程のスピードを維持していましたね。新谷選手を抜かすんじゃないかと言う程コンディションが良かったのではないかと思います。

自然とキロ3分20秒程の高速レースになって行きましたね。17キロ付近で小原怜選手が遅れその後福士加代子選手も遅れを取り始めました。日本人選手が降り切られて外国人選手と松田選手との闘いになりましたね。この日の松田選手は完全にハマりましたね。小原選手と福士選手を置き去りにしても満足できなかったと見えて、ペースメーカーの外国人選手をも置き去りにすべく先頭に立ってペースをあげました。

20キロ過ぎではペースメーカーを含めて9人の先頭集団となりました。松田選手が先頭の中央に鎮座してペースメーカーが両脇を固めます。6人の外国人選手はその後ろについて行きます。外国人選手の方には大変申し訳なく失礼も承知なのですが、この先頭集団の女王は松田瑞生選手で外国人選手の方はお付きの者としか見えなかったですね。松田選手が完全にレースの主導権を握っています。

フォーメーションこそ違いますがペースメーカーが松田選手の前に何人かいたら、INEOS1:59のキプチョゲみたいに見えますね。レースのスタートから中盤までは松田選手の積極的なレース展開とスピードがレースを支配する事になりました。

このレース展開は日本人選手にとっては重要ですね。オリンピックではケニヤやエチオピアと言ったアフリカ勢との闘いになります。アフリカ勢のハイペースに飲み込まれないレースが出来るかどうかがオリンピックでのメダル獲得での条件になってくるでしょう。

松田選手は外国人に引けを取らないどころかレースの中心になっています。日本人がオリンピックで優勝や上位入賞を狙うためには外国人選手を従えるレース展開が必要である事を証明したレースとなりましたね。すでに東京オリンピックに内定している前田穂南選手や鈴木亜由子選手は相当な刺激になったと予想されますね。

松田選手は折り返しを過ぎてから更に後続を振り落としバーレーンのミミ・ベレテ選手との一騎打ちになりました。しかし今日の松田選手は負ける気はサラサラありませんでしたね。30キロを通過したあたりからベレテ選手も突き放し結果として1分ほどのタイム差をつけて堂々の優勝となりました。スタートからゴールまでトップを走り続ける圧巻の優勝と言えるでしょう

今回の松田選手の外国人選手を抑えての優勝は、東京オリンピックを目前に控えて女子マラソンにとって大きなターニングポイントとなりましたね。松田選手ですらまだ名古屋の結果次第ではオリンピックの内定が確定していませんが、世界と闘える逸材であることを見事に証明しましたね。

松田瑞生選手の力強いランニングフォームとは?

解説の増田明美さんを始め多くの解説者の方が松田瑞生選手を形容する言葉として「力強い」「ダイナミック」という言葉を使っていましたね。私ジローも松田瑞生選手のランニングフォームに以前からかなり注目していました。理由は当ブログの「賢人のランニングフォーム」シリーズで推奨しているランニングフォームとは全く異なるランニングフォームだからですね

松田瑞生選手のランニングフォームが独特である理由は今回の大阪国際女子マラソンでもハッキリと見てとれます。スタートから12キロまでペースメーカーを務めた新谷仁美選手との並走で良く解ります。新谷選手は先日のヒューストンでのハーフで日本記録を樹立した実力者ですね。

新谷選手は高校時代から駅伝で注目を浴びていましたが、私ジローが注目するポイントは省エネながらスピードがある走りができる所ですね。新谷選手のランニングフォームは高校時代は今よりも特徴が顕著で「速そうに見えないけどメチャクチャ速い」というものですね。

まず新谷選手を始め多くのトップランナーは身体の中心線に近い所に両拇指を着地します。つまり青いラインで示した一本の線の上を走るという事になります。INEOS1:59のペースメーカーも皆さんそうでしたね。これは股関節を構成する大腿骨の小転子から膝蓋骨が、ピンクのラインのように内側に傾き股関節の内転を維持していることを意味します。詳しくは「賢人のランニングフォームその5 誰も知らない足底の着地」をご覧ください。

股関節の内転は内旋と連動します。つまり「賢人のランニングフォームその4 誰も知らない骨盤の前傾の正体」でお話しているように股関節の内旋と内転を伴う骨盤の前傾を可能にする訳ですね。関節の連動により推進力を作るランニングフォームと言えます。

一方松田瑞生選手のランニングフォームは着地の時に両足の着地のポイントは離れます。青いラインで示した身体の中心線から離れた所に着地をします。大腿骨の小転子から膝蓋骨までのピンクのラインは傾きがなく真下に伸びていきます

つまり青いラインで示したように2本のラインの上を進んでいるという感じになりますね。この着地位置ですと股関節が内転をしませんので、大腿骨頭を回転軸とした骨盤の前傾をするのは難しくなってきます。他のトップ選手と松田瑞生選手のランニングフォームの決定的な違いはここにあります

また着地する爪先の向きにも特徴がありますね。通常のトップ選手の着地の時は爪先は真直ぐ、又は若干内側を向きます。足底の横アーチの中心(第2中足骨)を中心に着地するためですね。

松田選手の着地は右足の爪先は真直ぐかやや内側を向いて着地する傾向が見られます。

左足の爪先は逆にやや外側を向いて着地する傾向があります。非常に特徴的です。松田選手の利き手と利き足がどちらであるかは解りませんが、仮に利き足が右であるとすればイレギュラーな着地であると考えられます。

私ジローは松田選手の両足の離れた着地位置と爪先の向きというランニングフォームで、あれ程のスピードを維持できるのかを謎に思っていましたね。しかし今回ランニングシューズの匠である三村仁司さんが「松田選手が外反母趾で既製品のシューズでは無理」とおっしゃるのを知って、予想の範囲を超える事はできませんが松田選手の圧倒的な強さの秘密が解った気がしましたね。

上の画像は左足を真上から見たものです。外反母趾とはピンクのラインで示したように、拇指が中足骨から内側に傾き拇指の指先が外方に反ってしまう事ですね。緑はショパール関節、黄色はリスフラン関節、赤は足底の横アーチを現わしています。

ショパール関節、リスフラン関節、足底横アーチはRUNにおいては非常に重要です。この部分が機能的に働く事により衝撃の吸収と推進力を生み出す訳ですね。

しかし外反母趾の場合には足底横アーチは当然の事ながらショパール関節リスフラン関節のバランスが崩れてしまうのは明白ですね。松田瑞生選手の外反母趾の程度がどの程度なのかは解りませんが、巨匠三村さんが「既製品は履けない」とおっしゃっていますので、相当の程度であることが予想されます。トップレベルの選手には大きなデメリットとなると考えられます。

外反母趾ですと足底の横アーチが崩れるために前足部での着地は難しくなります。当然のように上の画像の赤いラインで示した内側縦アーチを構成する第一中足骨(青)、内側楔状骨(黄)、舟状骨(赤)も連動してバランスを崩し、衝撃吸収能力は影響を受けますので、ランナーの場合には着地方法が制限される可能性が考えられますね。従って松田瑞生選手は外反母趾を考慮したオリジナルなランニングフォームが必要になってくると推測されます

そのような視点で松田選手の着地をスローモーションで見てみると、緑のラインで示したショパール関節付近を中心として着地しているように見えますね。ショパールからリスフラン、そして前足部へと幅広い範囲で着地しています。外反母趾ですと距腿関節も回内または回外という捻じれを起こしやすいので、足底を広範囲に使う着地は合理的であると考えられます

何故身体の中央ではなく、身体の中央から離れた場所に着地して2本の線の上を走っているのかは謎ですね。RUN初心者の方はこの様な着地位置になることが多いですね。そして爪先が両側共に外を向く傾向があります。私ジローも両足を少し離して着地してみましたがどうしても走るのが難しくなりますね。股関節に体重が乗りません

松田選手の場合には外反母趾と足首の回内と回外の影響で、物理的に身体の中央に着地するよりも2本のラインの上を走る方が筋力を使う事が出来るのかも知れません。関節の連動で推進力を得るというよりも筋力主導による力による走りと言えると思います

接地時間を短くしてリスフランから横アーチで推進力を作るフォアフットとは異なりますね。松田選手の着地は足底全体を使って着地する事で衝撃吸収をしていると推測されます。同時に「なにわの腹筋女王」と言われる身体能力の高さを活かして、幅広い範囲の接地面から筋力主導で推進力を確保していると考えられます。

言わばキャタピラを両側に備えた戦車のような力強い走りと言えるでしょう。松田選手がデメリットとお考えであるかは解りませんが、外反母趾というマイナス要因を身体能力の高さで補うオリジナリティ溢れるランニングフォームとも言えると思います

この独特で力強いランニングフォームの成り立ちが私ジローが推測する通りであれば、松田選手のランニングフォームは真似する事の出来ない完成形であると言えますね。使いこなせるのは松田選手しかいませんね。この完成された独特のランニングフォームの特性を十二分に発揮できる事が松田選手の圧倒的な強さの最大の要因であると思いますね

大阪国際女子マラソンの女王 松田瑞生選手のまとめ

いかがでしたでしょうか?大阪国際女子マラソンの女王松田瑞生選手。外国人選手に全く引けを取らず主導権を握るレース展開は今後の女子マラソン界で日本人選手の戦術のスタンダードとなる可能性を秘めていますね。それだけ今回の優勝は女子マラソン界にとっても価値があるものであると思います

松田選手の独特のランニングフォームは以前から興味がありました。今回お話した内容は私ジローの推測の範囲内であり、実際に再現して検証できるランニングフォームでありませんので予想の範囲は超えませんが、外反母趾という事を踏まえて考えますと、関節の連動よりも筋力主導のランニングフォームが完成されたと推測がされるのではないでしょうか?事実は松田選手のみが知っているのでしょう。

ナイキのヴェイパーフライネクスト%が全盛の中で伝説の匠である三村さんのニューバランスを履いての優勝になった事も興味深いですね。三村さんであるからこそ松田選手が最高のパフォーマンスを見せる事が出来たのではないでしょうか?

しかし私ジローは松田選手がヴェイパーフライを履いたらどうなるのかも興味がありますね。現状のランニングフォームであれば向かないと思いますが、ヴェイパーフライに合わせられれば驚異的なパフォーマンスを発揮する可能性もあるのではないでしょうか?

女子のMGCファイナルチャレンジも残りは名古屋ウィメンズマラソンだけになりました。世界と闘える事を証明した松田瑞生選手が代表権を勝ち取るのか、または2時間21分47秒を切ってくる選手が出るのか、女子の代表権争いから目を離せませんね。ではまた次回!

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